2023-08-30EV普及に伴う物流課題解消へ2つの新事業始動
三菱商事ロジスティクスは9月6日、EVシフトに伴うモビリティ・エネルギー業界の物流課題解消に向けて、自動車関連物流ソリューションとして「次世代モータープール+EVフリート充電ステーション事業」と「バッテリー物流トータルソリューション事業」の2つの事業構築に取り組むと発表した。
「次世代モータープール+EVフリート充電ステーション事業」では、電動車の再生エネルギーによるカーボンニュートラルな充電と高品質な全天候型保管・充電量管理サービスを提供するモータープールに、複数の商用EVを運用する事業者向けに充電・駐車がワンストップで可能なステーションを附帯した施設を整備・運営する。
モータープールには屋根を設け、保管車両を日光の直射や高温から保護することで、年々ハイテク化する電子部品を搭載した車両の保管品質を向上させる。
また、屋根にはソーラーパネルを設置し、発電した電力を電動車に給電することでバッテリーの充電量を常に一定に保つことで、バッテリー品質の向上も図る。
モータープールに附帯する充電ステーションでは、複数の商用電動車を保有する事業者に対し、サブスク形式で定期利用可能な充電スポットを提供することを想定している。
「バッテリー物流トータルソリューション事業」では、内容物である電解液の燃焼危険性から法規上の危険物として指定されている電動車バッテリーについて、定温管理・輸送や検品・診断、SOC/H管理サービスをワンストップで提供する。
三菱商事ロジスティクスでは、自動車産業が100年に1度の大変革期を迎えていることや、経済産業省が中心となって策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」で自動車産業と蓄電池産業が核心になると予測されていることを受けて、これらを新たな事業機会と捉え、これまでの自動車産業での取り組みや知見を最大限に発揮し、EVシフトが進むモビリティとエネルギーの領域を物流会社として支えるべく、2つの新事業構築に取り組むこととした。