2023-08-18ローソン 全都道府県でウーバー宅配 4000店超す
ローソンは宅配サービスの対応エリアを拡大している。
8月にウーバーイーツを沖縄県の店舗に導入。
小売業で初めて47都道府県に広げ、実施店舗数は4000店を超えた。
来店しづらい高齢者らの需要も取り込み、1店舗あたりの売上高(日販)の押し上げを目指す。
セブン―イレブン・ジャパンも2024年度中に全国の店舗で宅配サービスを行う計画で、配送時間やサービス面での競争が激しくなりそうだ。
ローソンは19年に他のコンビニに先駆け、ウーバーイーツで食品や日用品を配送する実証実験を始めた。
現在はウーバーイーツに加え、ウォルトやmenu(メニュー)、出前館などとも連携し、宅配サービスを提供している。
ウーバーイーツについては8月3日に那覇市のローソン2店舗に導入を始めた。
沖縄県で実施することで全ての都道府県での導入を達成。
ウーバーイーツの対応店舗数は年約1千店のペースで増やしており、足元で約4100店と節目の4千店を超えた。
利用者の間では「からあげクン」やお酒、牛乳などが人気という。
一部店舗では一般用医薬品(OTC)や店内の厨房でローソンのスタッフが調理する弁当を宅配しており、シニア層を中心に幅広い世代からウーバーイーツによる宅配依頼が舞い込む。
ローソンがウーバーイーツを中心に宅配サービスに力を入れるのは、店舗から消費者の自宅や職場まで商品を届ける「ラストワンマイル」に対応できるためだ。高齢のため出かけにくい買い物弱者対策にもなり、日販を引き上げる一手として期待している。
宅配代行業界の生き残り競争は強まっているが、ローソンは多くの会社と手を組むことでサービスを提供できる基盤を維持する考えだ。
宅配サービスはコンビニ最大手のセブンイレブンも参入している。
17年に商品の宅配を北海道で実験的に開始。
現在は「7NOW」というサービス名で、1都3県のほか広島県や北海道で展開している。