2023-08-16日本で4年ぶりプライム会費年1000円上げ
アマゾンジャパン(東京・目黒)は10日、有料会員「プライム」の料金を引き上げると明らかにした。
年会費を従来の4900円から5900円と1000円上げる。日本での値上げは4年ぶり。
電子商取引(EC)の物流コスト上昇などを受け、料金転嫁に踏み切る。
10日、プライム会員向けにアマゾンジャパンが順次通知する。
新規会員は今月24日から、既にサービスを利用している会員には9月24日以降の次回の更新から適用する。
月額プランは従来の500円から100円値上げして600円とする。学生向けの割引年間プランは2450円から2950円に上げる。
アマゾンジャパンは「お客にとって無くてはならない会員制プログラムにするために検討した結果だ。
10年、20年先を見据えた上での一つのステップだ」と説明する。
同社は値上げの詳細な理由を明らかにしていないが、ECの配送コスト上昇分などを吸収するのが狙いとみられる。
同社がプライム会費を値上げするのは、2007年に会員サービスを始めて以降、4年ぶり2回目。
前回の19年は年会費を1000円上げて4900円とした。
アマゾンプライムは会員になるとECの配送料が無料になるほか、動画や音楽などのサブスクリプション(定額課金)サービスを無料で利用できる。
同社は日本のプライム会員数やEC利用者数などは開示していない。
米アマゾン・ドット・コムは22年、人件費や物流費の上昇などを受け、米国や欧州で先んじて値上げを実施した。
現在、米国の年会費は139ドル(約2万円)、英国は95ポンド(約1万7000円)となっている。
日本の会費は欧米と比較すれば値上げ後も低い水準を維持する。